明日、私は誰かのカノジョ
人気漫画家39人が選ぶ!本当にすごい漫画はコレだ!2022で森川ジョージ先生が紹介していた作品。明日、私は誰かのカノジョ の感想。
はじめに言っておくが、最初の印象は正直良くなかった。
だが最終的にはアプリを落として課金してまで最新話を読むことになる。
森川ジョージ先生は「怪獣8号」「明日、私は誰かのカノジョ」「壬生義士伝」「メイドインアビス」を紹介されていて、「明日、私は誰かのカノジョ」「壬生義士伝」は未読だったので、とにかく取材がすごいっていう紹介をされていた本作を即購入して読み始めた。
先生どこで知ったんですか…?
読み応えはかなり暗めで、少女漫画版ウシジマくんという感じだ。
レンタル彼女、パパ活、整形、ホスト狂いなどの、こう、そういう主人公のお金を稼いだり借金したり貢いだりなお話。
Wikipediaに「共感を呼ぶ〜」的な事が書いてあったのだが、ほんと…?私が知らないだけでみんなこんなに狂っているの…?
まずちょっと苦手だなと思ったのが、1巻に横文字を使うビジネスマンが登場するのだが、
「今の時代ビジネスにおいて大事なのはアジェンダをシェアしていかにコンセンサスをとるか–––––」
いやいやいや、なんぼなんでも流石に浅すぎやしないか?
youyubeの脱毛やダイエットの漫画風な広告でももう少しましな物言いをするだろう。
でも、お正月だしせっかく時間があるので、7巻まではレンタルで読むことにした。
ジョージ先生、信じていいですか…?
7巻まではレンタル彼女、パパ活、整形、ホスト狂いのお話で、正直共感しにくいなと思っていたのだか、ホスト編が思いの外面白く、8、9巻はKindleで購入した。
そして9巻から始まったソープ嬢と配信者の「洗脳」編でやられてしまった。
まず主人公の伊織がちょっと今までの主人公と違って、ちょっとお笑い風味なのがいい。
「あの客ケツにティッシュついてた–––––いや、すごいいい人だったけど…!」
など心の声でセルフツッコミがあって、それだけでだいぶ読みやすいし、主人公に共感できる。
伊織は配信者バシモトと交際を始める。
バシモトは歌い手アイドルグループの活動で飯を食っているが、メンタルが弱く炎上するたびにひどく落ち込んでしまう。
バシモトには熱狂的なファンがいて、そのひとりのぽぽろはバシモトの配信を顔を真っ赤にして楽しみ、なけなしのバイト代もバシモトへのライブの課金(お茶爆)に当ててしまうほどの熱心な信者だ。
一方ソープ嬢伊織はバシモトの配信を見ると爆笑。
その対比がものすごく面白い。
確かによく調べて書いてるなと思った。ジョージ先生流石です。
この書いたエピソードはまだコミックになってないが、Wikipediaにも配信者の隼斗(バシモト)と交際中。あたりまでは書いてあるのでご容赦願いたい。
サイコミを落とせば読めるのでぜひ読んでみてほしい。